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私は糖尿病です【I have diabetes...】

私は糖尿病患者です。管理人が自分の戒め、そして備忘録としてここに糖尿病についての情報・知識・思っていることを綴っています。深い意味はありません。ただ、患者がどのように思い、どのように生活しているかを知って欲しい…。そしてあなたの身近な大切な方の支えになってあげてください。

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糖尿病とは

 私たちの身体はエネルギーとして血中の糖を利用しています。この血中の糖はブドウ糖と呼ばれています。インスリンは膵臓(すいぞう)のランゲルハンス氏島によってつくられ、ブドウ糖を利用するためには、このインスリンが必要です。インスリンは血中のブドウ糖を細胞の中に移動させる手伝いをします。もし、インスリンが無いと、ブドウ糖は血中に留まって、細胞がエネルギーとして利用することが出来ません。
 余分な糖質は血液中に残り、その後腎臓(じんぞう)によって排泄されます。症状としては過度の口渇、頻尿、すぐに空腹になるなどがあります。炭水化物、脂肪、蛋白質の代謝に変化がおこります。
 身体の必要に見合う量のインスリンを作ることが出来なくなった時、また、膵臓がインスリンを生成していても、細胞でそれが効率よく利用されない場合(インスリン抵抗)、糖尿病となります。

糖尿病は、ブドウ糖等の栄養素が身体の中で有効に利用できない代謝異常の病気です

 糖尿病に罹ると血液中の糖濃度(血糖値)が高くなりますが、これは細胞内にブドウ糖を取り込むことが出来ないことによります。ブドウ糖からエネルギーを得られない細胞はエネルギー源として、蛋白質や脂肪を使い始めます。エネルギーとして蛋白質や脂肪を使うということは、ブドウ糖を利用するのと同様には働けないということです。それらはブドウ糖よりも多くの老廃物を作り出すために、腎臓、肝臓やその他の臓器に大きな負担をかけます。

 糖尿病は、通常インスリン注射をする必要があるかないかによって区別されます。もし身体がインスリンを作らないとすれば、インスリン注射が必要な1型糖尿病(インスリン依存型糖尿病(IDDM))です。従って、インスリン注射を必要としないならば、2型糖尿病(インスリン非依存性糖尿病(NIDDM))と呼ばれるタイプの糖尿病です。このタイプの糖尿病はかなりの量のインスリンが作られていますが、細胞が充分に利用できていません。女性では妊娠した時に糖尿病になることがありますが、これは妊娠性糖尿病と呼ばれます。

1型糖尿病
【若年発症糖尿病・インスリン依存型糖尿病・IDDM・タイプⅠ】

 インスリンが膵臓で生成されず、体内に分泌されないことで起こる膵臓の慢性疾患。
 インスリン依存型糖尿病(IDDM) は通常30才前の人に発生し、生命を維持するには生涯を通してインスリン注射が必要となります。危険因子としては自己免疫症、ウイルス感染症、糖尿病の家族歴があります。インスリン依存性糖尿病は誰にでも、そして年齢にも関係なく発症します。しかし、通常、30才前に自分が糖尿病に罹っていることはわかります。ある一定年齢の子供7、000名につき1症例の割合で新しいインスリン依存性糖尿病患者が見つけられますが、これは年間に新しく発症する全症例数の約3%にあたります。
 インスリン依存性糖尿病は家族性に発症するように思われます。そして、非常に痩せている人に良く見られます。しばしばウイルス感染症の後とか自己免疫病の患者に発症の危険性が大きいように思われます。

2型糖尿病
【成人発症糖尿病・インスリン非依存型糖尿病・NIDDM・タイプⅡ】

 血糖値の上昇につれて膵臓から分泌されるインスリンに対し、体が拒絶反応する時に発症する慢性の疾病。
 インスリン非依存型糖尿病(NIDDM) は、インスリン抵抗性があり、肝臓・筋肉・脂肪組織に対するインスリン反応性が鈍くなっている状態です。通常体重超過(肥満)のいちじるしい成人に発生し、ほとんどの場合インスリン治療の必要なく、おもに食事と運動で治療します。治療には糖尿病の食事と運動があります。患者によってはスルフォヌリア(経口の”糖尿病”薬)か、時にはインスリンが必要な場合もあります。病気の発症はゆっくりです。糖尿病と診断された時には、75%の人が肥満状態にあります。しかし、この病気は痩せ型(とくに老齢の場合)の人にも発症します。原因は不明ですが、遺伝的な要素や環境が影響していると思われます。
 危険因子としては、肥満、肉体的や心理的・精神的なストレス、妊娠、特定の薬剤、40才以上の年令、家族歴があります。
食物中の炭水化物、脂肪、蛋白質の代謝も変化します。子供でNIDDM(インスリン非依存性糖尿病)を発症する場合は、遺伝的な素因が大きいといえるでしょう。

妊娠型糖尿病【妊娠時の耐糖能障害】

 妊娠中に始まる、または初めて発見される炭水化物忍容力の低下。この耐糖能障害の程度には個人差があります。
 妊娠性糖尿病は、妊娠中に始まるかまたは妊娠中に発症します。妊娠の第24週から第28週目の間に発症するのが通例です。多くの場合、出産すると血糖値はもとに戻ります。妊婦は、妊娠24~28週に妊娠糖尿病の検査を受けることをお勧めします。通常、症状は軽く、妊婦の生命に危険が及ぶようなことはありません。ただし、母親のグルコースレベルが高くなると、胎児や新生児の死亡率が高くなります。血糖値を正常値に保っておけば、この危険性を大幅に低減できます。妊娠糖尿病の母親から産まれた子供が、新生児期の初期に、過体重、低血糖、そして高ビリルビンであることがあります。
 危険因子としては、25才以上の妊娠、糖尿病の家族歴、肥満、出生時体重が4000グラムをこえる子供を以前に出産している、以前に子供または出生児を原因不明の死亡で失っている、すでに先天性異常の子供を産んでいる、感染症を頻繁に再発しているなどがあります。

Caution

 口渇増悪・尿量増加・悪心・深く速い呼吸・腹痛・甘い口臭・意識消失など、ケトアシドーシスの症状が出てきたら医師の診察を受けるか、救急医療施設に行ってください。

 また、震え・脱力感・嗜眠状態・頭痛・錯乱・眩暈・複視・協調運動の欠如など低血糖性昏睡やインスリン反応の徴候が見られた場合も、すぐに救急医療施設に行くか、救急車(119番)を呼びます。 この症状は急に、痙攣、意識消失、低血糖性の昏睡という緊急事態まで発展します。

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