私は糖尿病です【I have diabetes...】
私は糖尿病患者です。管理人が自分の戒め、そして備忘録としてここに糖尿病についての情報・知識・思っていることを綴っています。深い意味はありません。ただ、患者がどのように思い、どのように生活しているかを知って欲しい…。そしてあなたの身近な大切な方の支えになってあげてください。主な症状
糖尿病になると、ブドウ糖が血液中に増え、一定の濃度を超えると尿中に糖が出てくるので、健康診断などで初めて発見されるケースが多いです。ところがこの段階では、これといった自覚症状がないことが多いためにどうしても熱心に治療を受けることが少ないのです。 油断していると更に血糖値が上がり、下記のような様々な自覚症状が現れ始めます。
1)口渇増大(喉の渇きが増す)
持続する口渇による異常な感覚です。通常、たくさんの水を飲むことは健康によいことです。しかしながら、一定の限度を超えた過度な口渇感は、身体的または感情的な基礎疾患を現していることがあります。
2)多尿(頻尿・尿量)
異常に大量の尿(1日に2.5リットル以上)が出ることです。かなりよく見られる症状で、夜に起こると気づかれることが多いのです。
3)食欲亢進(空腹感)
空腹感とは、何かを食べたいという欲求のことで、異常ではありません。過食症および多食症とは、ひたすら食べる(暴食癖)こと、または大量に食べないと満腹にならないことを言います。
4)体重減少
意図しないのに体重が減ります。食事と運動を適度にするようにつとめ、両者のバランスのとれたプログラムに従って下さい。糖尿による体重減少の場合は、基礎疾患を探すため指定された治療に従って下さい。
5)疲労感・倦怠感
「疲労」は「眠気」と同義ではありませんが、眠気に疲労を伴うことがあります。また、「無関心」は物事に関心のない状態のことで、疲労に伴うことがありますが、疲労とはまったく別に生じる場合もあります。
6)悪心・嘔吐
「悪心」とは、嘔吐したくなるような感覚のことです。また「嘔吐」とは、胃の中のものを食道を経由して無理に口の外に出すことです。
7)不良な皮膚の緊張
異常な皮膚の弾力性(皮膚の変形を正常に戻す能力)。皮膚の緊張は、皮膚が変形したときに元の形に戻ろうとする皮膚の抵抗の度合いです。それは体液量(身体の水分)や年齢のような種々の要因よって決定されます。
8)口 臭
果物のにおいのような独特の口臭が出ます。呼吸によって体が余分なアセトンを排出しようとする場合です。これは、ケトアシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシスなど)に特徴的な兆候で、生命にかかわる重大な症状です。
9)男性のインポテンス
満足のいく性交為をするために陰茎を勃起させ、なおかつその状態を持続する能力の欠如がおこります。
10)感染症
免疫抵抗の低下により、膀胱炎・膣炎・皮膚炎などの感染症をおこしやすくなります。
11)かすみ目
12)月経の停止
その他病変が原因で、歯肉の出血・耳鳴・下痢・憂うつ・錯乱等の症状もあらわれます。このような段階では、糖尿病はすでにかなり進んでいるので、更に悪化を防ぐためにも前向きに治療に取り組む必要があります。
また、インスリンが極端に不足すると、糖尿病性昏睡(高血糖昏睡)が起こり、生命が危険にさらされることさえあります。
予防方法
糖尿病のはっきりした原因というのは、今のところまだわかっていません。しかし、発病の可能性を高める要素として、遺伝・肥満・ストレス・年齢・運動不足・暴飲暴食等生活習慣が考えられます。
1型糖尿病
インスリン依存性糖尿病にならない方法は知られていません。しかし、そのコントロールは可能です。早期発見、早期治療が問題を少なくします。もしも、糖尿病の家系であれば、主治医に血糖検査を受けるべきかどうかを相談すべきです。
2型糖尿病
危険因子を抱えている人は、各自が体重をコントロールすることで2型糖尿病は予防できます。 病気は初期段階では、無症状のことがあります。
妊娠型糖尿病
危険因子の自覚と妊娠26~28週での診察(注:妊婦外来)が、妊娠糖尿病の早期発見につながります。
予後と転帰
糖尿病の予後はさまざまです。糖尿病は血糖値をきちんとコントロールできれば糖尿病の合併症は軽減できますが、治癒する事はありません。
1型糖尿病
1型糖尿病は重症(インスリン依存性糖尿病)は非常に重症なタイプの糖尿病ですから、診断された時には他の糖尿病によりも、更にリスクが高いと言えます。血糖がコントロールされていればそのリスクは低減されますが、それでもなんらかの合併症は免れません。
2型糖尿病
糖尿病の余後はさまざまです。食事療法と投薬でコントロールできますが、合併症の出る可能性は充分あります。
妊娠型糖尿病
妊娠性糖尿病は、出産後に血糖値が元に戻ることがありますが、将来、糖尿病にかかる危険性は多分にあります。 正常な体重を維持して、糖尿病にかかる危険性を減らすことが先々のために大切です。 妊娠糖尿病にかかっていると、胎児や新生児死亡の危険性が増大しますが、このリスクは効果的な治療と母児の状態を詳しくチェックすることで低減できます。
妊娠が終われば、高血糖値は元どおりになることがよくあります。ただし、妊娠糖尿病の場合には、糖尿病を早期発見するために、産後定期的に診察を受けなければなりません。妊娠糖尿病の30~40%が、分娩後5~10年以内に糖尿病を発症しています。肥満という危険因子を持っていると、さらに発症の危険性が高くなります。
この様な場合は病院へ
1型糖尿病(インスリン依存性糖尿病)の場合や、2型糖尿病でも経口薬を処方されている場合は、インスリンや薬剤などを必要とするため、必然的に通院が余儀なくなりますが、2型糖尿病予備軍の方も定期的な検診を受ける様にしましょう。
足の怪我や感染の初期徴候に毎日気を付けて下さい。これは専門家を訪問の度に詳しく調べてもらうことで、より確実となります。
少なくとも年1回は眼科医を訪問して診察を受けて下さい。また、糖尿病であることを歯科医及び歯科衛生士に伝え、6ヶ月毎に歯のチェックを受け清潔にしてもらって下さい。できる限り毎年インフルエンザの予防注射を受けるようにしましょう。
また、妊娠していてグルコース忍容力低下(耐糖能障害)の症状が現れた場合には、主治医で診察を受けましょう。
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