こ【鉄】ちゃん

我が青春の集大成ともいえるJR北海道に遥か彼方、四国から熱きオマージュを捧げ、基本的なデータをまとめてみました。

機関車

C11形蒸気機関車
C11形蒸気機関車171号機 C11形蒸気機関車207号機

基本データ

●全 長 ---
●全 幅 ---
●全 高 ---
●最高速度 ---
●1時間定格出力 ---
●1時間定格引張力 ---
●1時間定格速度 ---

概 要

 国鉄の前身である鉄道省が製造したCのチョンチョンという愛称で呼ばれることがある過熱式のタンク式蒸気機関車で、JR北海道では、171と207の2両が動態保存されています。

運用の変遷・現況

 171は1940年の川崎車両製で1942年から廃車まで、一貫して北海道内で使用されました。廃車後、標茶町の桜町児童公園にて一旦静態保存されていましたが、1999年に、JR北海道からの要請で返還され、苗穂工場にて動態復元工事が施工されました。復元後は「SLすずらん号」としての運転開始を皮切りに、「SL函館大沼号」「SLふらの・びえい号」、「SL冬の湿原号」など道内の蒸気機関車牽引列車に用いられています。
 207は1941年の日立製作所笠戸工場製で171と同じくその現役期間の間、一貫して北海道で使用された車両です。207は濃霧の多い線区で使用されたため、前照灯を左右除煙板のステー上に各1基ずつ搭載し、「カニ目」「蟹」と呼ばれる非常に独特な外見となっています。2000年に動態復元されましたが、復活1年目は車軸の異常発熱が頻発したため修理と調整を繰り返した結果、翌年になってようやく安定稼働するようになりました。以後は「SLニセコ号」を中心として、「SL冬の湿原号」などにも使用され、171と重連運転も実施しています。

ED79形機関車
ED79形機関車 ED79形機関車カシオペア ED79形機関車北斗星 ED79形機関車はまなす ED79形機関車トワイライトエクスプレス ED79形機関車JR貨物

基本データ

●全 長 14,300mm
●全 幅 【基本・100番台】2,800 mm・【50番台】3,074 mm
●全 高 【基本】4,199 mm・【100番台】3,878 mm・【50番台】4,280 mm
●最高速度 【基本・100番台】110km/h・【50番台】100km/h
●1時間定格出力 1,900kW
●1時間定格引張力 12,160kg
●1時間定格速度 56.5km/h

概 要

 ED79形は、国鉄が1986年から津軽海峡線用として製作した交流用電気機関車で、国鉄分割民営化後にもJR貨物により1989年から追加製造されました。
 津軽海峡線区間の専用機として計画され、運用の置き換えで捻出されたED75形700番台から改造され誕生しました。また、改造とは別に1989年には貨物列車増発のためJR貨物が、基本番台とほぼ同一の仕様で50番台を新製しました。

運用の変遷・現況

JR北海道
 基本番台・100番台の全機を青函運転所(現・函館運輸所青函派出所)に配置し、津軽海峡線の青森~五稜郭・函館間で運転されています。旅客列車には単機で、運転開始当初JR貨物からの運用受託があった貨物列車には100番台などとの重連で運用されていましたが、新型のEH500形の運用拡大により、2006年3月以降は貨物列車での定期運用がなくなりました。
 現在の定期運用は旅客列車のみで、「カシオペア」「北斗星」「トワイライトエクスプレス」「はまなす」の牽引に用いられています。継続使用する車両には特別保全工事が施工される一方、仕業減少や老朽化により廃車も進行し2009年4月現在では10両のみ在籍しています。また、基本番台との重連で貨物列車の牽引に充当されていた100番台も、前述の通り貨物運用がなくなり2009年3月24日付で廃車され区分消滅しています。
JR貨物
 50番台を五稜郭機関区に9両配置し、基本的に津軽海峡線青森信号場~五稜郭間の貨物列車牽引に重連で運用されています。検査業務などはJR北海道函館運輸所青函派出所(旧・青函運転所)に委託されています。

形態区分

基本番台

  ED79形機関車 ED79形機関車貨物更新色

 100番台と異なり、主にED75形700番台の後期の車両から総数21両 (1~21) が土崎工場・苗穂工場・大宮工場にて改造製作されました。工期短縮のため東芝などの車両メーカーに工事を委託した車両も存在しています。外部塗色は赤2号となっています。
100番台
 貨物列車を重連で牽引する際の補助機関車として使用するため、土崎・苗穂・大宮の3工場で総数13両 (101~113) がED75形700番台の前期の車両から改造製作されました。外部塗色は赤2号でとなっています。
50番台
 津軽海峡線の貨物列車増発に対応するため、1989年に東芝で10両 (51~60) が新製されました。単機での運用も可能ですが、最高速度は100km/hと基本番台や100番台よりも低くおさえられています。外部塗色は車体がコンテナブルーと白、運転席の側扉は赤2号、床下機器は灰色となっています。

EH500形電気機関車
EH500形電気機関車1次形 EH500形電気機関車2次形 EH500形電気機関車3次形

基本データ

●全 長 25,000mm
●全 幅 2,808mm
●全 高 4,280 mm
●最高速度 120km/h
●1時間定格出力 【直流】3400kw【交流】4000kW
●1時間定格引張力 ---
●1時間定格速度 ---

概 要

 JR貨物が1997年から製造する愛称として「ECO-POWER 金太郎」と呼ばれている三電源方式交流直流両用電気機関車です
 従来、首都圏~函館・五稜郭間は直流機⇔交流機⇔青函用交流機と機関車の付け替えがあり、到達時間にロスが生じていたため、これを解消して保有機関車数を削減する目的とともに、東北地方のED75形電気機関車や津軽海峡線のED79形電気機関車老朽取替え用として開発・製造されました。

運用の変遷・現況

 首都圏~北海道連絡の高速貨物列車を主体に運用されていますが、運用区間の長さゆえ走行距離毎の点検頻度が増え、稼働率低下の主因となっています。現状では、走行距離を抑えて最小限の車両数で運用するため、黒磯以北の交流区間での運用を主体として、黒磯以南の直流区間は東海道・山陽本線系統の直流電気機関車が継走する運行形態が多くとられています。
 製造実績は2006年度が10両、2007年度9両、2008年度3両、2009年度4両、2010年度は6両を予定しています。

形態区分

試作機(901号機)
 1997年に東芝府中工場で落成、1998年3月JR貨物に車籍編入されて現在廃止となっている長町機関区に新製配置され、各種試験に供されました。また、車体横の製造メーカーの銘板がこの試作機のみ英語表記で「TOSHIBA」となっており、銘板の取り付け位置も量産車と異なる。

1次形(1, 2号機)
EH500形電気機関車1次形  901号機の試験成績を踏まえて日本貨物鉄道大宮車両所にて2000年3月に製造された量産先行機です。外部塗色は赤紫寄りに変更され、前面帯は形式番号直下に移されて若干太くなりました。
2次形(3~9号機)
EH500形電気機関車2次形  2000年3月~2001年1月に製造された車体です。製造途中に一般公募により愛称・ロゴマークが決定され、以降の新製機は「ECO-POWER 金太郎」のロゴマークを車体側面に表示されるようになりました。
3次形(10号機~)
 2001年8月から製造中の形式です。車体塗色が明るめの赤に変更され、運転台周りの黒色塗装は窓枠部のみに縮小し、前面帯は側面に回りこまずに前照灯外縁で切れています。

DE10形ディーゼル機関車
DE10形ディーゼル機関車 DE10形ディーゼル機関車ノロッコ号

基本データ

●全 長 14,150mm
●全 幅 2,950mm
●全 高 3,965mm
●最高速度 【高速段】85km/h・【低速段】45km/h
●1時間定格出力 1250PS / 1500rpm【1001~】1350PS / 1550rpm
●1時間定格引張力 19,500kgf
●1時間定格速度 ---

概 要

 国鉄が開発・設計した中型ディーゼル機関車で、ローカル線の貨客列車牽引や入換用途を主目的として開発されました。1966年から1978年までに合計708両が製作され、日本各地のローカル線で蒸気機関車を置き換えで動力近代化を促進したディーゼル機関車です。
 臨時列車や貨物列車の牽引や入換作業など汎用な機関車のため、国鉄の一形式単独としては唯一JR7社すべてに継承され使用されてきましたが、近年では客車列車や貨物列車を牽引する機会が減少しており、JR東海では全車が廃車されるなど廃車が進んでいます。

運用の変遷・現況

JR北海道
 JR北海道では発足時に23両が承継され、各地で入換に使用するほか、急行「天北」や釧網本線の貨物列車運用にも使用されました。
 2010年4月現在、函館運輸所に7両、旭川運転所に2両、釧路運輸車両所1両の計10両が入換用途や釧路の所属車は「ノロッコ号」用に配置されています。
JR貨物
 JR貨物では発足時に151両が承継され、2009年4月時点で115両が在籍しています。入換仕業が主ですが、一部は本線で貨物列車の牽引も行われています。前述の構内入換専用として、各種検査時期の延伸、釣合管・ジャンパ栓の作用停止などの処置が加えられ「入換動車」扱いとされた車両があります。札幌貨物ターミナルなどの一部車両はえんじ色に黄色の警戒色が入った入換専用色に塗装変更されて使用されています。

形態区分

基本番台

  E10形ディーゼル機関車 E10形ディーゼル機関車ぶどう色 E10形ディーゼル機関車貨物更新色

 1966年~1970年に158両 (1~158) が製作された。1~4は試作車、1967年製の5以降が量産車となり12~19は入換専用の仕様で製作されました。1987年の国鉄分割民営化に際しては4両のみJR四国に継承されましたが、1989年に除籍されています。また、その他一部の車両が私鉄で残存しています。
500番台
 1968年~1970年に74両(501~574)が基本番台の5以降と同一仕様で製作されました。構内入換・貨物列車に用いる目的の番台区分です。JRへの承継車はありませんが、国鉄清算事業団からの購入車が一部私鉄で残存しています。
900番台
 大規模操車場での重入換用試作車として、1967年に唯一1両(901)が製作され試験が実施されましたが、量産車はDE11形として製作されました。吹田操車場にて入換作業に使用されましたが、現在は廃車となっています。
1000番台
 1969年~1973年に210両(1001~1210)が製作されました。
1500番台
 1970年~1978年に265両(1501~1765)が製作されました。
3000・3500番台
 JR東日本にて除雪用モーターカーの導入が進められ、余剰となったDE15形がJR貨物に売却されて、DE10形への改造工事を施された番台です。譲受した車両のうちDE15 1000番台を種車とするものはDE10 3000番台に、DE15 1500・2500・2550番台を種車とするものはDE10 3500番台へと改造されました。

DE15形ディーゼル機関車
Sory No Image.

基本データ

●全 長 【機関車単独】14,150mm・【複線形両頭車】30,860mm・【単線形両頭車】27,760mm
●全 幅 2,950mm
●全 高 【機関車単独】3,965mm・【ラッセルヘッド車連結時】4,077mm
●最高速度 85km/h
●1時間定格出力 【基本番台】1250PS/1500rpm・【基本番台以外】1350PS/1550rpm
●1時間定格引張力 ---
●1時間定格速度 ---

概 要

 国鉄がDE10形をベースに開発された低規格線区に入線可能な除雪用機関車として開発・設計・製造した中型液体式除雪用ディーゼル機関車(ラッセル式)で、1967年から1981年までの間に計58両が製造されました。除雪時には機関車本体の前後に2軸台車を使用したラッセルヘッドが連結されます。除雪期以外には一部車両が停車場構内での入換作業や本線の客貨列車牽引にも使用されています。

運用の変遷・現況

 2010年4月現在、JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本の4社に所属していますが、近年は保線要員のみで操作できるという簡便さや経費の面から除雪用モーターカーが使用されることが多くなり、稼働率は落ちてきています。
JR北海道
 旭川運転所に14両、釧路運輸車両所に3両の計17両が配置されています。1520と2510を除く全車にGPSが取り付けられている。このGPSは、に導入されたものである。
DE15
 釧路運輸車両所に所属する2510は、イベント用として車体上部が黒で残りが赤の塗色(湿原号塗色)に変更されていますが、機関車単体のみの塗装変更のため、ラッセルヘッド車は従来の塗色のままとなっています。降雪期間に運行される「SL冬の湿原号」の川湯温泉駅延長運転時には、ラッセルヘッド車を切り離して同列車の補機として運用される場合もあります。旭川運転所の所属の1520はSL列車の補機などが運用の中心となっており、ラッセルヘッドとの連結器が撤去されDE10とほぼ同形態となっています。また、以上の二機以外は全車にGPSが取り付けられており、踏切や橋梁など除雪作業の障害となるものの位置を知ることでウィング開閉などの作業をスムーズに行なえるようになっています。旭川運転所の1534は、各種ノロッコ列車牽引用として緑色を基本としたノロッコ号塗装となっています。

形態区分

基本番台

 DE15形ディーゼル機関車単線型ラッセル式除雪ヘッド DE15形ディーゼル機関車複線型ラッセル式除雪ヘッド 

 1967年~1969年に製造されたグループで、機関車本体はDE10形0番台に相当しています。1~2と4~6が複線形の単頭式、3が単線形の単頭式として製造されましたが、後に1~3・6が両頭式に改造され、単線形であった3は2053に改番されました。
1000番台
 1971年~1973年に製造されたグループで、機関車本体はDE10形1000番台に相当しています。1001・1003~1006が複線形の単頭式、1002が単線形の単頭式で製造されましたが、後に1002・1004・1006は両頭式に改造され、1002は2052に改番されました。
1500番台
 1971年~1973年に製造されたグループであるが、機関車本体はDE10形1500番台に相当しています。1501~1504・1507・1509~1512・1514~1516・1518が複線形単頭式、1505・1506・1508・1513・1517が単線形単頭式で、1976年製の1519~は複線形両頭式で製造されました。
2050番台
 単線形単頭式車を単線形両頭式に改造したグループで、2052・2053の2両が存在しますが、それぞれ種車が基本番台と1000番台からと異なるために同番台でも機関出力が異っています。
2500番台
 1977年から1981年の間に、単線形両頭式として製造されたグループ、27両が製造されました。
2550番台
 1500番台車のうち、単線形単頭式で製作され後に単線形両頭式に改造されたグループで、種車の車番に1050を加えた車番になっています。

DD51形ディーゼル機関車
DD51形ディーゼル機関車 DD51形ディーゼル機関車B更新車 DD51形ディーゼル機関車カシオペア DD51形ディーゼル機関車北斗星 DD51形ディーゼル機関車トワイライトエクスプレス DD51形ディーゼル機関車はまなす

基本データ

●全 長 18,000mm
●全 幅 2,971mm
●全 高 3,956mm
●最高速度 95km/h
●1時間定格出力 2,200PS/1,500rpm
●1時間定格引張力 16,800kg
●1時間定格速度 ---

概 要

 国鉄が1962年から1978年にかけて、幹線から蒸気機関車を廃する「無煙化」を推進するため製造したディーゼル機関車です。幹線用としてはやや非力であった電気式のDF50形に代わり、本格的な幹線用主力機として開発され、16年間に649両が製造されました。
 最盛期には四国地方を除く日本全国で使用され、非電化幹線の無煙化・動力近代化を推進しましたが、電化の進展と客車・貨物列車の減少により、1987年のJR移行までに約3/5が余剰廃車されJR各社には593号機以降の完全重連タイプのみの259両が継承されました。その後も客車・貨物列車の減少、DF200形など新型機関車への置き換えや、老朽化のために少しずつ数を減らしつつあります。しかし、本州以南向けの後継機の開発がないこともあり、JR貨物所属車には延命のための更新工事が実施されるなど、当面継続して使用される見通しとなっています。

運用の変遷・現況

 運転列車の設定の消滅やJR貨物の新型機関車への置き換え、老朽化などにより徐々に淘汰されつつあります。九州地区では2005年1月を以て定期運用が消滅しましたが、JR貨物所属車が各地で貨物列車の運用に充当されるほか、JR北海道では「はまなす(基本非重連)」「北斗星(重連)」「カシオペア(重連)」「トワイライトエクスプレス(重連)」にて旅客列車で定期運用があります。

形態区分

 DD51形ディーゼル機関車 DD51形ディーゼル機関車北海道色

基本番台 (1~53)
 1962年~1966年に試作及び初期の量産型として客貨両用を目的として製造されたグループです。重連総括制御装置は搭載しておらず、非重連形と呼ばれています。基本番台はJRに継承されることなく、1986年までに全て廃車されました。
500番台(501~799・1001~1193)
 1966年~1977年に製造された重連運転のための重連総括制御装置を搭載した区分で、重連形と呼ばれています。501~592号機は半重連形、593~799号・1001~1193号機は全重連形です。1001以降は、500番台が799まで達したため貨物用800番台との重複を避けて1001へ飛び番となったグループで、JRに継承されたものはこのグループが主となっています。
 五稜郭機関区などに配置された5両 (710・716・741・742・745) には、冬季降雪時の視界確保のため1972年に前照灯をボンネット前端上に増設し、3灯化されました。745については1986年に内地へ転属後も補助灯が残され、JR東日本長岡車両センターに配置され2002年まで磐越西線などで使用されていました。尚、半重連タイプはJRには継承されませんでした。
800番台 (801~899・1801~1805)
 1968年~1978年に製造された貨物列車の運用を目的とされたグループです。

改 造

 製造から30年以上が経過し、著しく老朽化が進んでいるため置き換えとしてDF200形が投入されてますが、全面的な置き換えまで時間を要するうえに、DF200形は軸重制限で石北本線や根室本線新富士以東への乗り入れができないため、北海道のものから1994年以降本格的な更新工事が実施されて延命措置がとられています。
A更新工事
DD51形ディーゼル機関車貨物更新色  エンジンは換装されず老朽部品や配管の新品への交換を中心としたもので、2002年以降北海道地区と本州で実施されています。青15号を基調に前面点検扉をクリーム1号、屋根を従来と異なるねずみ色(N4号)とした塗装になっていますが、2004年に広島車両所で実施された愛知機関区の892以降は赤を基調とした塗装デザインに変更されました。
B更新工事
 エンジンを換装し、赤色とねずみ色のDF200形に準じた塗装にされているものでJR貨物北海道支社に配置されているものに見られます。

DF200形ディーゼル機関車
DF200形ディーゼル機関車
DF200形ディーゼル機関車50番台

基本データ

●全 長 19,600mm
●全 幅 2,805mm
●全 高 4,078mm
●最高速度 ---
●1時間定格出力 1,920kW
●1時間定格引張力 ---
●1時間定格速度 ---

概 要

 JR貨物がDD51形ディーゼル機関車の重連運転の解消と高速化、老朽車両の置換えを目的として1992年から製作している電気式ディーゼル機関車です。JR貨物の公募により"ECO-POWER RED BEAR"(エコパワーレッドベア)という愛称がつけられて、車体側面にロゴが描かれています。また、1994年鉄道友の会ローレル賞(第34回)を受賞しています。

運用の変遷・現況

 新製開始以来、全機がJR貨物鷲別機関区に配置され、投入当初は札幌貨物ターミナル駅-五稜郭・帯広貨物駅間の運用に充当されていましたが、増備が進行した2008年以降は根室本線の新富士駅・宗谷本線の北旭川駅まで運用を拡大し、DD51形の置き換えが進行中です。
 製作実績は2007年度に4両、2008年度4両、2009年度5両、2010年度は2両の製作を予定しています。

形態区分

試作機 (901)
 1992年9月、川崎重工業で落成した試作車で、冬季の耐寒・耐雪を中心に各種試験が行われました。前照灯は正面窓上に4個設置され、運転台直下には標識灯のみを装備し、正面デザインは3面構成で、窓の傾斜角や塗り分けパターンも量産車とは異なるりスカートは赤色となっています。車体側面には"INVERTER HIGH TECH LOCO"とロゴが描かれましたが、後に赤紫色(コンテナレッド)のJRFロゴに変更され、2008年以降は白色のJRFロゴと"RED BEAR"のロゴが描かれています。
基本番台 (1~12)
DF200形ディーゼル機関車  1994年9月から1998年3月にかけ、901号機の試用結果を踏まえ製作された量産機として12両が製造されました。前照灯は正面窓上2個と標識灯と一体化され運転台直下2個設置、正面は2面構成となり、塗り分けの変更も行われ、試作機とは外観は大きく変化しました。落成時、スカートは赤色、側面のJRFロゴは赤紫色でしたが、10号機以降の新製機はスカートは灰色、JRFロゴは白色となりました。しかし近年は工場入場時に、10号機までのものはJRFロゴの白色化、10号機以降のものはスカートを赤色化施工がなされています。
50番台 (51~63)
DF200形ディーゼル機関車50番台  1999年12月から2004年1月にかけ、駆動用機関が変更され13両が製造された。車体構造の変更はありませんが、製作途中で"RED BEAR"の愛称が決定し、車体に愛称のロゴが描かれるようになりました。また、スカートは灰色、JRFロゴは白色となっています。
100番台 (101~)
 2005年以降製作中のグループです。外観の変更はなく、塗装については50番台と同様にスカートは灰色、JRFロゴは白色となっています。

DBR600形ディーゼル機関車
Sory No Image

基本データ

●全 長 7,775
●全 幅 2,740
●全 高 3,995
●最高速度 55km/h
●1時間定格出力 600ps/1,800rpm
●1時間定格引張力 ---
●1時間定格速度 ---

概 要

 JR北海道が列車を止めずに除雪が行えるよう、モーターカーにATSなどを装備して「列車」としての運行をできることを目的として2000年(平成12年)に2両製造したディーゼル機関車です。

運用の変遷・現況

 2両とも苗穂運転所に配置されており、通常は札幌運転所に1両、苗穂運転所に1両が常駐しています。夏季は除雪機器一式を取り外し、通常のモーターカーと同様に使用されています。